2022/4/22(金)、前日4/21の日本電産(6594)の決算発表、および自社株買い、5円とは言え増配、そして永守前CEOの復帰。
これらを材料に上昇と見込みました。
チャートはこちら。
まぁ相場自体は行ってこいの前日比-10円に終わったのですが、丸一日トレードした結果、確定で-147,018円、持ち越した含み損で-186,230円、合計-333,248円という自己ワーストを打ち立てたのでした。
今まで、長期投資やスイングで複数銘柄を一気に損切りしたりしてこれ以上の損を確定させたこともありましたが、さすがにデイトレードしかも1銘柄でここまでの金額はありませんでした。
普通のサラリーマンの月給と言ってもいいくらいの金額を1日で？
ちょっと気分が悪くなったので、このままじゃいかんと引け直後ランニングに出かけましたね。
ゆっくり目のペースで12km。
もちろん走りながら今日のトレードの振り返りです。
一体全体何が悪かったのか。
冷静になってみると、負けるべくして負けていました。
しかも、ものすごく単純な理由です。
私は信用トレードの方法にルールを設けています。
元手100万円を3銘柄に分散し投資する方法なのですが、以下のルールです。
①レバレッジ3.3倍で、1レーン110万までをスタートとする。
②トレードの結果を次のトレードの元手とする。
③1回のエントリーは元手以内とする。
という事です。
実際に使用しているエクセルがこちら（一部抜粋）
最初のbがbuy、cはcredit、c1なら日計り、銘柄名と銘柄コード、決済単価、数量、決済金額と成果という感じです。この成果が、次回トレードの元手に反映されるという訳です。
これを横に３つ並べて最大で3銘柄の分散投資をしています。
この例であれば2,620円プラスになったので、1,102,620円が次回の元手です。
このエクセルの数量には、元手を単価で割って出た整数の数が計算されるように関数を仕込んでいます。
エムスリーの購入単価4,582円を入力すると1,100,000/458,200=2.4の整数部で買える200株の数値が自動計算されます（QUOTIENTという整数商を求める簡単な関数です）。
ただ微調整は可能にしており、BASEのように単価が小さいと2,000株以上買えるようになってしまったりするので、ロットを大きくマイナスさせたり、逆にあと数百円でもう100株買えるという時はプラス1で100株追加になるように調整したりしています。
これを10回転で一区切りとし、10回転させるまでは、互いの結果は反映させず、縦のレーンのみ積み上げます。
順調に勝てば元手が増えてエントリー出来る数量も増やせるのですが、負けが込むとエントリー可能数量は減るという仕組みです。
10回転させたら、それぞれのレーンの成果を合計し、また3分割してリスタートしています。スイングとデイでは決済日が異なるので厳密に10回転同時に終わることはないのですが、その辺は今後の課題として今は未決済の分を無視して先に進めたり臨機応変に対応しています。
ここまでが簡単ですがマイルールです。税金は一旦無視しています。昨年の大幅マイナスを確定申告で繰り越しているので多少のプラスでは還付されるからです。手数料は面倒くさいので完全に無視です。
では本題に戻ります。
よほど自信があれば、3レーン全て同銘柄にしても良しとしているのですが、日本電産は値がさ株なので、どのレーンでも計算結果は100株でした。しかも2レーンはスイングで持ち越した銘柄で埋まっていたので、日本電産に使えるレーンは１つ。トレード可能なのは100株のみということになっていました。
朝の時点で買いのエントリーを100株。これは1,500円のプラスで決済。
次のエントリーも買いで100株。16,300円のプラスで手仕舞い。
ここまでは順調そのものでした。
しかし寄り直後の1分足の値動きのあまりの激しさに、これはひょっとして大きく儲かる大チャンスなのでは？とルールを破って200株売りでエントリーしてしまったのです。
今まで、勝ちが続いて元手の枠が拡がっていたとしても、1銘柄のエントリー金額はせいぜい110万前後。
その時点での単価は8,800円近辺だったので金額は約176万円、突然1.6倍近くになる訳です。
見透かされたかのようにエントリーと逆に動いて完全に狼狽。
すぐに損切りして7,700円のマイナスです。
ここでやめておけばまだプラスで済んだのに、この値動きの激しさならいける！と根拠のない自信と、一度ルールを破ったことにより歯止めが利かなくなり、あろうことが次は300株で売りエントリー。
ところがあれよあれよと上昇し慌てて損切るもマイナス42,100円。ここでマイナスゾーン突入です。
そこからはもう、
・取り返したい一心で
・感情のままにエントリーを繰り返し
・ナンピンナンピンで一時700株を保有する始末
700株なんて言えば600万円以上ですからね。
高値で買い、安値で売る。
典型的な往復ビンタですよ。
前場引けの時点で既にマイナスは14万を超え、茫然自失です。
前場はとにかくガチャガチャとドテンのエントリーを繰り返していたので、後場はもう静観しようと決めました。
前場引けの際、手持ちは全部買い玉だったのでこのまま上がることを期待して12：30。
後場スタートと同時に絶望へ叩き落す大陰線…
もう引くに引けなくなり、結局さらに300株ナンピンして、最後にダメ押しの急落でフィニッシュ。
しかもナンピンした300株のうち100株は日計りでエントリーしており決済せずに持ち越すという最悪のミス。
18万円の含み損とともに800株を持ち越す結果となりました。
なんと1銘柄で727万円も持ち越したことになり、現物の銘柄まで担保にしている状態になってしまいました。
1レーン110万を元手に、勝っても負けても数万円の世界でトレードしてきたのに、一気に600万、700万の金額をエントリーさせたらそりゃビビりますよ。当然です。
自ら設定したルールを破り、ロットが大きくなっただけで、こうも見る世界が変わるものなんですね。
取引ツールに表示される保有分の評価額が、見る見るうちに減っていくのです。
過去、現物の保有銘柄を長期にわたり塩漬けした挙句、高額の損切りで手仕舞い。
という場面は何度かありました。
しかし、それは日に日に含み損が増える状況をしばらく見ているので手仕舞いの時点で覚悟も出来ているんですよね。
今回のようにデイトレードで、1日に本業の月収レベルの金額が消えるのと訳が違います。
この度の敗因はたった１つの非常にシンプルなものでした。
自分で設定したルールを破ったことによりロットが大きくなり、正常な精神状態でトレードが出来なくなったことです。
もちろんエントリータイミングの遅い早い、損切タイミングが遅い、とかもありますが、ルール通り次回元手の範囲内である100株でトレードしていればもう少し結果も変わっていた筈です。
ルールを破り損を拡大し、取り返そうとして無茶苦茶なナンピンで更にドツボに嵌りました。
「勝ちに不思議の勝ちあり。負けに不思議の負けなし。」という格言がありますが、本当にその通りでした。
素人が適当にエントリーしても上か下かは1/2で値動きするんですから勝てることもあります。ただし再現性は低いですが。
逆にルールを破りハチャメチャなトレードをすれば、負けるべくして負けるということですね。
しかし、不幸中の幸いとでもいうべきか、次のトレードまで土日を挟めるんですよ。
これ、もし明日平日だったら今日のうちに証券口座に入金して更なる大金を突っ込んで取り返しにいっていたかもしれません。
こうやって悪手の原因を分析し、繰り返さないように肝に銘じる時間を取れたのはラッキーでした。
失敗の結果ですが、普段の信用では扱わない額を保有した状態になっているので、今回は朝一の寄り成りで手仕舞いせずこれ以上大きく負けることを前提にトレードしてみます。
おそらく十中八九マイナスを拡大させて手仕舞いする筈です。
どうせここまで負けたんですから、こういう事をするとどういう事態を招くか、最後まで経験しておくことも今後にとって大事と思ったからです。
また、エントリー位置が悪かっただけで、最初に述べた銘柄自体の株価が上昇するという読み自体が崩れている訳でもありませんし。
あわよくば負けの半分でも戻ってくればという思いが本心ですけどね。
ちなみに大引け後の気持ちを落ち着かせるために行ったランニング中は、普段聞いている音楽ではなく、NOBU塾というコンテンツを配信しているNOBUさんという方のYouTube動画を聞きながら走りました。
主にメンタル的なことを述べている回をまとめた再生リストがあるのでそれを流し聞きしていたのですが、今回の失敗は全てNOBUさんが言っている「負けない」トレードの正反対をしていました。
・大きく動いたときに飛びつき買いをしない
・損を取り戻そうと損切り直後にエントリーしない
などなど様々な有意義な情報を今まで散々聞いてきていたのに、全くもって無視する行動を取っていました。
そりゃ負けるわな。
投資をしている人でNOBU塾の存在を知らない人は少ないと思いますが、メンタルの話だけでなくテクニカルや世界の情勢、変わったところでは量子力学の話まで、ためになるコンテンツ満載のチャンネルとなっています。
特に私のような初心者には過去動画全て遡って見るだけの価値ある情報なので、まだの方は是非ご覧になってはいかがでしょうか。