速く走りたいなら、ジムを出てロードで走ろうpart2

投資もマラソンも目標達成に向けて頑張る親父

前回の記事で、ジム(トレッドミル)で走るメリット・デメリットを上げて、走る事が目的であればロード一択であることを書きました。その記事の最後に書いた通り、今回は外で走るメリット・デメリットを挙げてみたいと思います。デメリットを上げていますが、それを上回るメリットがありますので、外で走ろうという基本スタンスは変わっていません。

では早速メリットからご紹介いたします。

本番環境と近しい

ロードで練習する最大のメリットはこれです。

トレッドミルのように下がくるくる回るのでなく、自分の足の筋肉で、地面を蹴って進む。

傍目からは、同じようにランニングしていると思えるかもしれませんが、全く別物です。

私はジムで、時速11km~12kmくらいで一時間走っていました。記念すべき最初のロードで、ほぼ同じペースで走ったら2km行くか行かないかのところでバテバテになってしまい、もう走れなくなりました。しかも足、主に膝の痛みが半端ない状態でしたね。

外を走ってみるとすぐに分かるのですが、平坦な道なんて一切ありません。アスファルトの状態が悪かったり、点字ブロックがあったり、水はけのために角度が付いていたり。

道の形状だけでなく、マンホールに凸凹に水たまりに落ち葉に小石や小枝など、その時その時で足の踏み場も微調整しなければなりません。他のランナー、自転車、ウォーキングする人、犬の散歩する人、子供、車、色々気を付けていると自分のペースで走るどころかまっすぐ走ることすらままならなかったりします

TV中継されるレベルでない限り、市民ランナーの参加する大会だと選手のレベルも様々で、遅い人速い人が入り混じる中走らなければなりません。東京マラソンクラスなら別ですが、交通整理して延々車道を走るなんてほぼ出来ません。

普段の練習から、レース本番に近しい実際の道路の環境で走るのは、走ってみて初めて分かりましたが本当に大事です。

四季折々の景色

真夏の真昼間を除いて、また豪雪地帯の冬場や凍結している道を除いて、日本という国は基本的に1年中ロードに適しています。10kmも外を走れば、様々な景色があって、それが季節によってまた違った色を見せてくれます。

池に氷が張り、梅が咲いたと思ったら桜が咲いて、徐々に青葉が茂り、紫陽花が咲き、セミが鳴きだし、イチョウが落ちて、また池に氷が張る

ジムでYouTubeを見ていても、こればかりは一切経験できないですからね。

毎回違う

ロードの場合、毎回毎回違う道で練習することが可能です。道のりの100%を変更しなくても、1本手前で曲がってみようとか、こっちの道から行ってみようとか、公園の周回コースしか走らないとかでなければ、走るコースは無限です。

私もレパートリーは少ないですが、普段走っているお決まりコースが3本あり、メインの大きな道に着くまでをちょこちょこ変えて飽きないようにしています。

それにもいよいよ飽きたら、お決まりコース自体を変更して目的地の方向を増やせば良いので本当に無限です。

私はまだターゲットがハーフマラソンなので普段の練習は10~15kmですが、これがフルマラソンになると、30kmの練習もしなければなりません。行って帰って30㎞ですから片道15㎞ですよね。みなさんも地図で、自宅を中心に半径15kmで円を描いてみて下さい。結構遠くまで走って帰ってくることになります。本当に色々な道を走る事が可能です。

成長を感じやすい

ジムで走っていてそろそろ負荷を上げようと思ったら、同じペースで時間を延ばすか、時間は変えずにペースを上げるか、あるいはその両方かと思います。それって、ただの数値に過ぎないので、その日の練習が終わった後になかなか成長を実感できないんです。

これがロードだと、走ってる最中に「前回はこの辺りで苦しくなって引き返したんだよな。今日はまだ行けそうだからあの信号まで行ってみよう」とか、「あれ?前回と同じ場所で折り返したのに、2分早く帰ってきてる」ということに気が付きやすいんです。

数値を弄って、YouTube見ながら同じ場所で足踏み運動してるより、実際の距離や時間を基準に感じられるのでこの差は歴然です。そして言うまでもありませんが、その成長を感じられることが練習へのモチベーション維持・向上に繋げられるんです。

新しい発見

皆さんの自宅から半径数キロの範囲に何があるって、どれくらい知っていますか?

駅と自宅の往復しか知らない

スーパーや病院まで車で通るだけ

という方も結構いるんじゃないでしょうか。

ランニングを始めると、およその目的地までの道のりを飽きないように色々チョイスすると前述しましたが、そうすることで毎回毎回新しい発見があるんです。

・住宅街にひっそり佇む病院は、普段知ってる病院と定休日が違っていたり、
・小さなお地蔵さんにお供え物があってほっこりしたり、
・野菜の無人販売所があったり、
・隠れた名店的な小さなレストランがあったり、
・政治家でも住んでるのかってほどめちゃくちゃでかい豪邸があったり、
・猫のたまり場があったり、
・新しい店が出来ていたり、古い店が潰れていたり、

毎回走るたびに、大小さまざまな発見があります。

こういう発見を楽しみながら走る事が出来るんです。

デメリット

メリットだけだとあれなので、デメリットも載せます

・恥ずかしい

・戻ってこられない

・ジムのメリットの裏

一つずつ見ていきましょう。

恥ずかしい

ジムは基本運動する意思のある人が集まる場所です。なので、バリバリのウェアでも大して気になりません。

皆たいがい同じ格好ですから。

しかしロードとなるとこうはいきません。

バッキバキのランニングウェアって、結構蛍光色が強かったりするんです。夜間でも視認性が良いようになってるんですね。いざ走るぞと、加圧タイツに派手なウェアで、スポーツサングラスまで掛けて、マンションの廊下でお隣さんとバッタリ

かなり気まずい瞬間です。

娘の保育園のお迎えで顔見知りのママさんに、道すがらで遭遇することも…

公園ならまだしも、公道でのランニングウェアのアウェー感は半端ありません。慣れてしまえばどうってことないですけど、最初の内は結構きついです。対策は視認性の関係ない昼間におとなしめのウェアを選択することか、慣れるまで我慢するかです。慣れてしまえばどうってことありません

戻ってこられないことがある

ロードでは基本自宅からある方向に向かって走り、途中で折り返してまた自宅に戻るルートで走ることが多いです。で、前半のペース配分を間違えたり、思わぬアクシデントでそれ以上走ることが出来なくなったとき。

公園に行ってランニングコースを周回するくらいなら何とかなりますが、自宅から遠ければ遠いほど帰宅が困難になります。

私も過去何度か膝の痛みで自走が困難になり2時間ほど掛けて歩いて帰ったことがあります。

小銭持って行って最悪の場合電車ということも考えられますが、何せバッキバキのランニングウェアです。道で走っててもアウェー感満載なのに、汗だくで電車に乗ったらどうなるか。ケガをしたとき、運よく電車沿いのコースを走っているかどうかも分かりません。

歩いて帰るにしても、暖かい季節ならまだいいですが、冬場は最悪です。真冬でも寒いのは最初だけで、10分も走れば汗だくになるので割と薄着なんですよ。これが痛みで足を止めた瞬間、汗が引いて冷えた体に寒気が直撃です。まず間違いなく風邪引きます

対策は、冬場以外は頑張って歩いて帰りましょう。冬場は風邪引いても仕方ないので、居場所を伝えて家族に迎えに来てもらった方が良いです。それが無理ならタクシーですね。最近は携帯あればタクシー決済できますから。

その前に、ケガをしないように準備をしっかりとる、無理のないペースで走ることで予防出来ます

ジムのメリットの裏

ジムのメリットは

悪天候でも走れる、危なくない、倒れても周りに人がいる、でした。

これら3つの裏側は、そのままロードのデメリットになります。

悪天候だとまず走れない。鋼のメンタルがない限り、雨が降ってたら普通行きません。

天気確認しないでウェアに着替えて、準備運動までして玄関開けたら雨が降ってて練習を止めたこともあります。

対策は少々天気悪いくらいなら走ることです。但し雪や路面凍結は諦めましょう。ケガしても仕方ありません。

危ない

車や自転車と衝突リスク高いです。特に夜。

対策はライトを反射するアイテム、発行するアイテムを目立つ場所に付けることと、目立つ色のウェアを着ることです。ウェアは、昼と夜でまるで色合いが変わることも注意です。

倒れたら一人

人気のない公園で倒れたらあきらめましょう。

対策。一応ガーミンのランニングウォッチには、事前に登録しておいた連絡先に緊急速報で知らせる機能があります。強い衝撃の場合は自動で飛ぶようですが、それ以外は手動で飛ばす必要があります。心筋梗塞などで倒れた際にそこまで意識が回せるかは未知数です。しっかりアップして、無理のないペースで走る以上は気にすることではありません

 

このようにデメリットもあるにはありますが、はやり圧倒的にトレッドミルで走るよりロードに出た方が効果的です。身体的にも精神的にも、断然お勧めです。

外に出て、気持ち良く自然の中を走りましょう。

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