改悪発表ニュース
株主優待が破格の内容でかなり人気があった(3197)すかいらーく。
かく言う私も最初に買った株がすかいらーくでした。
最初から高値で500株も買ってしまい大失敗した記事の通り、購入後一度もプラスにならずコロナショックで大含み損を出しつつもこの優待がある為に今日まで保有してきましたが…
9/10、ついに発表された優待内容改悪のニュースを受けて、「あぁ、これで株価も大暴落、今以上の損を出すのか」と落胆しました。
とは言え購入時のシナリオであった
・家族で魚屋路に年4回は行くので、その会計の足しにする
が崩れてしまうので仕方ないと覚悟を決めました。
ニュースを見た瞬間、成行で500株全ての売り注文を入れ、重い足取りで出勤したのでした。
そのニュースに気付いたのは11日朝のモーサテ、既に発表からだいぶ時間が経っており、PTS(夜間取引)では1400円台の取引もあったようです。
取引が始まれば皆投げ売りして1400円の前半もあるだろうなぁ、ストップ安まで約定するかなあと落胆していましたが、意外にも9時前の板では1500円を上回っているではありませんか。
すかいらーくは株数が上がると貰える優待の額も増えるので、300株以上保有している方も多いのでしょう。
改悪と言えども廃止とは違うので、全員が全員全てを売却するという事にならないのかな?
これはひょっとしたら今全部投げ売る必要はないかもしれないと思い直し、成行の注文を取り消しました。
改悪の内容
そこで、改悪後のすかいらーくの優待を分析してみます。
ツイッターでは即売却すると宣言しましたが、ここは一旦冷静になって仕切り直しです。
こちらが改悪の内容です。
300株保有で20,000円→10,000円と半減
500株保有で33,000円→16,000円と約52%減
1000株保有で69,000円→34,000円と約51%減
となりました。100株の2/3以外は軒並み半減、12月時のボーナスもなし、保有株数で貰えるボーナスもなしと見れば見るほど改悪ですね。
ちなみに11日金曜日の終値は1,521円でしたので、優待利回りは
300株 : 約2.1%
500株 : 約2.1%
1000株 : 約2.2%
です。
他銘柄との比較
これは他の外食系優待銘柄のそれと比べてどうなのでしょうか。
という事で、すかいらーくと比べられそうな銘柄を勝手にチョイスしてみました。
・トリドールHD
丸亀製麺でお馴染みのトリドールですが優待は100円の割引券が以下の通りに貰えます。同日9/11の終値1,497円で優待利回りも算出します。
株数 | 枚数 | 金額 | 回数 | 優待利回り |
100株 | 30枚 | 3,000円分 | 年2回 | 4.01% |
200株 | 40枚 | 4,000円分 | 年2回 | 2.67% |
1000株 | 100枚 | 10,000円分 | 年2回 | 1.34% |
2000株 | 150枚 | 15,000円分 | 年2回 | 1.34% |
しかも200株以上を2年以上保有することで30枚追加で貰えるようです。その際は以下になります。
株数 | 枚数 | 金額 | 回数 | 優待利回り |
200株 | 40枚 | 7,000円分 | 年2回 | 4.68% |
1000株 | 100枚 | 13,000円分 | 年2回 | 1.74% |
2000株 | 150枚 | 18,000円分 | 年2回 | 1.60% |
2年以上200株保有時の利回りが結構というかかなり良いですね。改悪前のすかいらーくの500株保有時の利回りを超えています。
丸亀製麺はいつ行っても込んでいるし、利回り的にも保有する意味は高いかもしれません。まぁまずは100株でしょうか。
・コロワイド
大戸屋への敵対的買収でも話題になったコロワイドです。貰えるのは500株以上で10,000円の割引ポイントが年4回も貰えるようです。
株数 | 枚数 | 金額 | 回数 | 優待利回り |
500株 | – | 10,000円分 | 年4回 | 4.41% |
利回りは高いですが、優待を貰う為の株数が500枚とハードルが高いですね。
・吉野家HD
言わずと知れた牛丼の吉野家。300円分の食事券が貰えるようです。他にはなまるうどんでも使えますね。
株数 | 枚数 | 金額 | 回数 | 優待利回り |
100株 | 10枚 | 3,000円分 | 年2回 | 2.89% |
1000株 | 20枚 | 6,000円分 | 年2回 | 0.58% |
2000株 | 40枚 | 12,000円分 | 年2回 | 0.58% |
100株保有時の利回りは結構高めですが、1000株以上の保有時のメリットはあまりないですね。
・ゼンショーHD
牛丼のすき家やなか卯で使える1000円分の食事券です。
株数 | 枚数 | 金額 | 回数 | 優待利回り |
100株 | 1枚 | 1,000円分 | 年2回 | 0.80% |
300株 | 3枚 | 3,000円分 | 年2回 | 0.80% |
500株 | 6枚 | 6,000円分 | 年2回 | 0.95% |
1000株 | 12枚 | 12,000円分 | 年2回 | 0.95% |
5000株 | 30枚 | 30,000円分 | 年2回 | 0.48% |
日本全国で使えるすき家やなか卯、他に華屋与兵衛やジョリーパスタもあり使い勝手はすごく良いでしょうけど、利回りは正直低いですね。
・アークランドサービスHD
とんかつのかつやなどで使える550円分の食事券が貰えます。
株数 | 枚数 | 金額 | 回数 | 優待利回り |
100株 | 2枚 | 1,100円分 | 年2回 | 1.05% |
200株 | 4枚 | 2,200円分 | 年2回 | 1.05% |
1000株 | 20枚 | 11,000円分 | 年2回 | 1.05% |
かつやはまだ行ったことないのですが、おいしいと評判ですね。私も100株保有してますし、優待券も届いたので今度行くつもりです。
比較検討結果
上記の結果を簡単に纏めた結果です。
こうしてみると、すかいらーくの利回りに関してはトリドールにこそ敵いませんが吉野家とはいい勝負、ゼンショーやアークランドには圧倒的に上回ります。
コロワイドがこの中では一番高いですが、最低500株必要なのでいまいちでしょうか。
使える店舗としても、いつも込んでいる丸亀製麺、コナズ珈琲を持つトリドールが魅力的ですが、サラリーマンが安く昼飯を食べるには吉野家、すき家、かつやなどでしょうけれどにガストも負けていません。バーミアンもありましたね。
家族で夕食をとなったらファミレスに回転寿司を持つすかいらーく有利です。
もちろん各社ここに載せていない店舗もあるでしょうけれど、全国に多数あるのはガスト、ジョナサン、バーミアン、夢庵ではないでしょうか。
まとめ
改悪は確かに歓迎できることではありませんし、出来ればしないで欲しかったです。
が、今までの優待が良すぎた、破格の高利回り過ぎていたと考えれば仕方ないとも思えます。
とは言え保有数に応じたボーナスもなくなってしまったのでこのまま500株を持つ意味は少ないでしょう。
100株保有で貰える金額は他と比べても特別少ないとも言い切れないので、権利月に向かってまた徐々に回復してくれるのではないでしょうか(少なくとも今よりは)。
その時期に200株売るか、もしくは全部売却して権利落ちで安くなったら買い直す作戦で行ってみようかと思います。
しかしアイキャッチにした優待券の画像、奇しくも本日届いたものなんです。12月の分はもう金額が減るんですよね。まさか最初で最後のものになるとは…