格言から学ぶ株式投資の失敗 「もうはまだなり、まだはもうなり」

格言から学ぶ株式投資

 

今回は株式投資について何も知らない素人が起こした失敗を

相場に伝わる格言をもとに振り返ってみたいと思います。

 

前回の記事で、長期保有のスタンスで優待(配当)のインカムゲイン狙いであれば、現状の大暴落はむしろ買い時と結論付けました。

その上で、3月優待の銘柄を検討すると書きました。

また、長期保有で購入するならば、コロナショックが始まる前の株価より下がっているのであれば、これ以上下がっても損はしない

(もっと得できたはあるかもしれませんが)と自分で理解していたのです。

 

この、「もっと得できた」はあるかもしれませんが、にやられました。

銘柄はKDDI(9433)

前回の記事を書いたのは、3/22の日曜日でしたので終日検討して銘柄を絞っていました。

というか、銘柄の候補自体は2月中に30ほどに絞っており、後はその中から選択するだけの状態です。

 

2月最終週から相場は暴落したので、候補の中から、

コロナショック後に正常な企業活動を再開できるか否かに焦点を当てて

KDDIに絞り込みました。

 

理由は

・主たる業務の携帯電話事業は、基本毎月幾らの契約形態であり、外出できまいがイベントが自粛されようが携帯を解約されない限り収益は下がらないこと。
・格安スマホが台頭してきたと言っても、まだまだ3大キャリアのユーザーが全体の大部分を占めること。
・4キャリア目の楽天モバイルのカバーする範囲が極々一部のエリアで、エリア外はKDDIの回線を間借りするという期待外れなものだったこと。
・この先5G関連事業は、まず間違いなく伸びると思うこと。
・配当見込み110円は利回りが高いこと。
・株主優待のカタログギフトがオリックスと並び称されていること。

凄くたくさんありますね。

 

この超優良銘柄が、2月に記録をつけ始めてからの最高値3,444円に比べて、3/18日には764円も安い2,680円まで下がっていたんです。

これはもう買うしかないと。

もうはまだなり、まだはもうなり

KDDIを買う前に、KDDIと同じようなカタログギフトの優待で、同じく3月決算のオリックスが

コロナショックでみるみる値下がりしました。

オリックスの株価はKDDIの半分ほどだったこともあり先に100株購入したんです。

ところが購入以降も勢いよく下落を続け、わずか数日で35,000円ほどの含み損を

計上してしまったので、悔しい反面この流れならKDDIもまだ下がるのでは?と

期待してしまったのが運の尽き。

最安値の2,680円の翌日には、2,900円台に跳ね上がりました。

ここで3連休に突入し、いろいろ考え抜き「買う」決断をして月曜の朝。

NYダウがまた1,000ドルの下落というニュースを見て、再びの値下がりを期待してしまったのですね。

というのも、3月に入ってからの相場はだいたいダウ平均と同じように上下を繰り返していたので、

今日も下がるだろう、連休前に2,900円台だったから、2,800円台に下がったら買おうと。

 

ところが意に反して月曜日は下がらず、明日下がったら買おうと思った矢先の火曜日は、日経平均の記録的値上がりで一気に3,000円台へ突入。

これを書いている25日現在、なんと3,242円まで回復しています。

最高値と比べても、202円しか下がっていないことになります。

 

そしてこの格言の意味を身をもって知ったのでした。

「もうはまだなり、まだはもうなり」

まだ下がるまだ下がると思っているときには、

既に市場はもう上がる流れに変わっていたんですね。

 

市場経済の長期的な成長を信じて淡々と積み立て投資を続ける投資信託と違い、

株式投資は何と難しいことでしょう

 

暴落で安くなったとは言え、KDDIで言えば28万~30万の大金を

一度に投入しなければならないので、注文ボタンクリック時の

プレッシャーと求められる決断力が投資信託のそれとは段違いです

 

長期保有だから購入時の値段は気にしなくていいと自分で納得しているのにこれですから。

 

結局こういう格言とかって、人間の愚かさの本質を突いているんですよね。

欲に目が眩んで愚かさを露呈してしまい、本当に悔しいです。

ここから更に決断を迫られる

さて、この経験を踏まえて、KDDIの購入をするかしないか、私は新たな決断をする必要があります。

3月の優待を確定させるためには、27日までに最低100株を購入していなければなりません。

・26日または27日の内に楽天証券の注文ボタンをポチっとする
・今回は縁がなかったと購入を見送る

冷静に考えたら、「コロナショック前の株価を下回ってる間に注文する」、なんですよね。

同じ過ちを繰り返さないためにも。

理屈では分かっているのに、どうしても悔しい自分がいます。

一度2,680円という値段が、数日前についたということをなまじ知ってしまっているために、踏ん切りが付きません。

 

どうしてそこまで踏ん切りが付かないかというと、

やはりまだコロナショックは収束していないからなんです。

 

ここ数日、なぜこのタイミングで大幅に日経平均が回復したのか、は素人の私には皆目見当もつきません。

が、今後数カ月景気が悪化するのはほぼ確実ですし、

不謹慎ですがきっとまた暴落するのでは?と思ってしまうんです。

優待に合わせずその時に買えばよいのではないか、とどうしても思ってしまいます。

 

とりあえず26日は一日様子を見て、結局1日でコロナショック前の株価を上回り、

権利確定のため我慢が出来ずに高値で注文する。

そんな未来が容易に予想できます。

あ~悩ましい…

 

いやー本当に株式投資って難しくて、そして面白いです。

未だに購入時の金額を上回った経験がありませんが、次こそはと思ってしまいます。

投資の本質はそこじゃないと分かっているのですけどね…

2020年4月投資途中経過
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