【利確】素人だからこその株の売り時を考えてみた2【パターン】

1年間株式投資を続けてみて、一番難しいと感じたことは「株の売り時」

ということで素人ながら1年間の経験と保有銘柄をもとに振り返ってみました。

単に色々考えても埒が明かないので、保有期間と保有数量、損益により8のカテゴリーに分けてそれぞれの売り時を考えてみました。

マトリクス

前半の記事は損切りのパターンで考察しましたが、後半の今回は利益確定のパターン(5~8)を取り上げます。

損切りのケースよりも難しいのはやっぱり利益確定売りですよね。なにせ欲が絡みますから。

 

カテゴリーNo5:短期100株利確パターン

保有期間: 短期
保有数量: 100株
損益: 利益確定

カテゴリー5

パターンとしては前回のパターン1と同じで、損が出たか利益が出たかの違いになります。
私の保有銘柄でいうと優待廃止で暴落したグッドコムアセット(3475)。

その分配当の拡充と1→2の分割発表でこれはチャンスかもと飛びつきました。業績も右肩上がりで申し分ありませんでしたし。

買った当日から株価は暴騰、たった100株の打診買いでしたが、4万円、8万円、10万円、15万円と続伸。

100株で20万円の含み益を出すまでたったの12日という超急騰でした。

 

CASE5グッドコムアセット

これはどこまで伸びるんだ?とほくそ笑んだのも束の間、今度は10日連続一気の暴落で含み益もわずかになりました。

上がり続ける株は無いという事を嫌というほど再認識させられる結果となりましたが、どこで手仕舞いするべきだったかというと正直分かりません。

結果論だけで言えば続伸が止まった日なんでしょうけど、ここまで見事に上がっている最中だと、利確による一時的な調整なのか暴落の始まりなのか分かりませんでした。

チャートにテクニカルな下落兆候が出る前に一気の暴落でしたから。せめて1日でも反発して高値を切り下げる動きでも見られればまた違ったんでしょう。

いや、素人の私がその当時そこまで冷静な判断が出来たかと言えば出来なかったと思いますが、この場合明らかに欲をかいて利確のタイミングを逃してるうちに祭りが終わった感じでした。

ロケットのように急騰した銘柄は、同じ角度で急落する(ことがある)。と心に刻んだ瞬間でしたね。

カテゴリーNo6:短期100株超利確パターン

保有期間: 短期
保有数量: 200株以上
損益: 利益確定

カテゴリー6

短期保有で複数所有、買い増し等でなく最初から複数所有することはほとんどやらなかったのですが、2020年11月のあまりにも急激な日本株の上昇に乗り遅れまいとワコム(6727)を200株購入(確かYouTubeの動画からだった)。

お勧め内容から良さそうと思ったけど、ファンダメンタルズ分析は特になし。

とにかくビッグウェーブに乗るんだという飛びつき買いでした。

シナリオは1か月の間に利益が出たら手仕舞うという曖昧なもので、2週間後に付けた100株当たり11,300円の含み益がMAXでした。

シナリオ上はここで売却で良かったのですが、期間がまだ2週間程度残っていたこと、その時はここがピークだと思っていない事もあり保有を継続。

CASE6ワコム

すると一転そこから転げ落ちるように続落し、気が付けばシナリオ期限の1か月を経過して含み損。

悔しいが自分の決めたシナリオだ、とマイナス数千円で手仕舞ったのですが、実は今度はこのタイミングこそ底でした…。

ファンダメンタルズをきちんと分析さえしていれば、せめて決算までは半分残しておこうという決断も出来たはずです。その為の複数所有でもあります。実際そこから株価は上昇、損切りした100株分を補って余りある利益確定もあり得ました。

良く分からない状態での飛びつきエントリーはもってのほかですが、半分所有のような柔軟な対応が出来なかったという反省です。

 

カテゴリーNo7:長期100株利確パターン

保有期間: 長期
保有数量: 100株
損益: 利益確定

カテゴリー7

長期保有銘柄での100株は、前回損切りの回では値がさ株と仮置きしましたが、おそらく優待目的も多いのではないでしょうか。

100株保有時の優待利回りが一番効率的というのはよくありますし、長期保有することで貰える優待の額などがアップすることもあります。

私の場合、売り時で迷ったのは西松屋チェーン(7545)でした。子供が小さいこともあり西松屋はよく使いますので優待はありがたい。

1年保有で買い物券の額面もアップとあって投資を始めて割と早い段階で所有していました。

実はその購入タイミングはコロナショック真っ最中で、底値とまではいかないまでも結構安く拾っていたのです(1,000円以下)。

その後何だかんだ見直され、気付けば1,800円を超えています。売るつもりなど全くなかったのですが、9万円近い含み益となると話は別です。

優待と配当合わせても15年分以上賄える利益なんです。15年も保有すれば西松屋の服は需要ゼロになりますし、利益を他の銘柄に移すべきかと。

CASE7西松屋

ここで思ったのは、せめてもう100株あればなぁということでした。100株しかないから半分売るという選択肢が取れないのです。

100株保有時の利回りが1番効率的な銘柄でも、長期保有特典がある銘柄の場合は売るに売れないという感じにならないように200株以上持っている方が柔軟に売買出来る気がします。

100株は長期保有特典用にずっと売らず、キャピタルゲインも視野に入れて行動できますよね。

しかし100株しか保有していない私の取った選択はホールドでした。そして当然のように裏目に出て一時1,400円も下回る急落。

長期保有で貰える優待の額の何年分も取りこぼしてしまったのでした。

 

カテゴリーNo8:長期100株超利確パターン

保有期間: 長期
保有数量: 200株以上
損益: 利益確定

カテゴリー8

長期保有の複数保有、これはキャピタル狙いかインカム狙いか分かれそうです。

私の手持ちでのキャピタル狙いはジャパンエレベーターサービス(6544)です。
分割前200株保有でしたので、分割して400株、その後も押し目を狙って買い進めて現在700株になりました。

枚数が多いと、少額の値上がりでもトータルでの金額が大きくなるので、資産額全体への影響もまた大きくなり売り時も大いに悩むことになってしまいます。反対に値下がり時もインパクトが大きいため、利益が出ている間に利確してしまいたくもなります。

複数保有銘柄は、やはりトータル金額よりも平均取得単価と現在の株価で考えた100株当たりの利益で見るべきでしょう。全体で30万円利益が出ていても、平均で100株当たり10,000円とかであればチキン利食いかもしれませんよね。

CASE8ジャパンエレベーターサービス

なので、現在下落トレンド入りしてしまったジャパンエレベーターサービスは現時点での少額での利確などせず、設定したシナリオ通り長期保有で十分に利益が出たと思えるまでホールドする予定です。

反対にインカムゲイン狙いの銘柄の売り時はどうでしょう。いわゆる高配当銘柄ですね。

手持ちで言うと三菱UFJリース(8593)などは平均取得単価502円で300株保有しており、現時点で合計20,000円程度の含み益となっております。
およそ13%程度キャピタルゲインを得られる計算です。

しかし、保有し続ければ平均取得単価年5.02%の配当を貰える訳です。
もちろん減配リスクや値下がりリスクは受け入れる必要がありますが、過去の21期連続増配などを見てどちらの可能性が高いか賭けに出ても良いでしょう。増配の期待も十分にある銘柄です。

仮に今の配当を10年維持したとすれば、75,750円の配当を得ることができます。

CASE8ufjリース

今2万円のキャピタルゲインを取るか、10年間計7万5千円のインカムゲインを取るか、冷静に比較して「現実の値」を選ぶか、「皮算用の高額」を狙うかを決めれば良いと思います。

 

実際にインカム狙いで購入したサンセイ(6307)という銘柄ですが、10年後の配当金総額よりも暴騰によりキャピタルゲインが上回った銘柄もあります。
平均取得単価364円、売却時664円、配当は年13円で3.5%の利回りでしたが10年分のインカムゲイン総額を遥かに上回ったので利確しました。

CASE8サンセイ

インカムゲイン狙いの銘柄は、今時点のキャピタルゲインと数年保有して得られると思えるインカムゲイン総額(増配も加味)を比べてどちらが現実的に考えて得しそうかを判断すれば良いでしょう。

 

まとめ

こうして各ケース見てきましたが、どれも一概にこうだと言えるものでもなく、やはりその時その時の地合や景況感、トレンドや材料、自身の環境、ポートフォリオなどから総合的に判断する必要がありそうです。

しかし、次の3つの事だけは確信を持って言えることが出来ます。

1つ  購入単価の何%割ったら損切り、何%利益が出たら利確ではダメ
2つ  シナリオを定めておく
3つ  単元より複数保有が良い

順番に見ていきましょう

購入単価の何%割ったら損切り、何%利益が出たら利確ではダメ

私も最初はこのようなルールを設けて機械的なトレードをやろうと試みました。

が、ルールにのっとり損切りした銘柄のその後の上昇やルールにのっとり利確した後の暴騰を見てこれは勝率落ちると思いました。

ぐんぐん上昇中の銘柄に順張りで乗っかる際、いつか来るはしごを外されるタイミングに備えて逆指値で売りを入れるというような銘柄ごとの戦略であれば良いのですが、一律これをやってしまうと確かに大怪我はしないかもしれませんが大きく利益を伸ばすことも出来ません

シナリオを定めておく

上と関連しますが、ルールに則らないのであればシナリオが必須ですね。

ルールがない上にシナリオもないとなると、利益が出ている際に利確するのかまだ上を狙うのかはその時の気分や雰囲気になってしまいます。

短期トレードであればチャートの形からある程度テクニカルな判断はできるかもしれません。

が、長期であれば多少上げ下げを繰り返していても最終的には右肩上がりの上昇を期待している筈です。

なので、期限と目標を設定し、目標をクリアしたから利確するか、期限に到達してもクリアできなかったから手仕舞いするのかという判断が必要でしょう。

単元より複数保有が良い

これに関しては厳格なシナリオがあれば不要かもしれません。しかし私は欲深いのか、結構な含み益が出ている銘柄が下落に転じた場合に「ここまで上昇したんだからまた戻ってくるでしょう」という根拠のない自信から利確せず、含み損まで真っ逆さま、結局復活せずという目に何度か陥りました。

こんな時、せめて200株以上あれば半分利確とか100株だけ残して後は利確という選択肢が増えていたはずです。

100株しか保有していないと利確かホールドかという二者択一しか取れる戦法がありません。

選択肢は多い方が良いに決まっていますので、打診買いや値嵩株以外であればリスクは覚悟の上で積極的に複数保有を目指します。

本当は値嵩株こそ複数保有が良いんでしょうけれどね。値動きが大きいだけに迷いどころも多々ありました。

 

そしてまとめの最後に言えること、複数保有するのであれば尚更ですが、個別株投資は余裕資金かつ現物で

 

 

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